2023年5月3日(水)~5日(金)に開催された第33回世界コンピュータ将棋選手権 にて、HEROZ AIエンジニアメンバーで構成されたチーム『dlshogi with HEROZ』が優勝いたしました。『棋神アナリティクス』にも、この優勝バージョンを反映いたします。開始時期については、「棋神アナリティクス開発|note」 にて発表予定です。
■世界コンピュータ将棋選手権とは
コンピュータ将棋協会 が将棋ソフトの実力向上を図ることを目的に年1回開催される将棋選手権です。
今大会の結果について書かれたblogはこちら。
■『dlshogi with HEROZ』チームメンバー
HEROZ AIエンジニア 川島 馨(PN:山岡忠夫※1)
HEROZ AIエンジニア 加納 邦彦
HEROZ AIエンジニア 大森 悠平
■戦績
優勝(46チーム中1位)
■優勝コメント
2017年よりディープラーニングを使用した将棋AIでトップレベルのソフトを作ることを目標に開発してきました。昨年に引き続き、大会での優勝を果たし、目標達成ができたことを大変嬉しく思います。今回の大会では、コンピュータ将棋同士の対局で先手必勝となりつつある角換わりに対し、新たな後手の戦法の可能性を示すことができました。当初の目標は達成しましたが、今後も継続してコンピュータ将棋の発展に貢献していきたいと思います。(AIエンジニア 川島 馨(PN:山岡忠夫))
『GCT電竜』と『dlshogi with HEROZ』がディープラーニングを活用した将棋AIとして初めて「世界将棋AI電竜戦」と『世界コンピュータ将棋選手権』で優勝し、それぞれ二連覇するまで成長しました。書籍『強い将棋ソフトの創りかた』を出版後、ディープラーニング系将棋AI開発者が着実に増えており、将棋AIが日々進化していることを実感しています。『ChatGPT』やBing AIなどの生成AIやStable Diffusion等の画像生成AIを社会実装する上で、プロ棋士と将棋AIが共存する現在の姿がモデルケースとして再注目されています。これまでのAI/DXの成功体験を活かして、生成AIや大規模言語モデルの社会実装にも取り組んでいきます。また、将棋の普及と発展に貢献できることを目指し、今後も邁進してまいります。(HEROZ AIエンジニア 加納 邦彦)
厳しい戦いでしたが、2連覇を達成することができました。川島さんの頑張りが報われる形となりとてもうれしく思います。
コンピュータ将棋では、序盤で優位を得るため定跡の重要度が高くなっており、それに伴い先手必勝の流れも強くなっています。この新たなトレンドの中、運よく勝ち切ることができました。今回の経験で得たものも、『棋神アナリティクス』を通して提供できるようにしていきたいと思っています。(HEROZ AIエンジニア 大森 悠平)
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